あしたのために其の一 家族の理解を得る!
さあ、前回バイク欲しい病を発症したイチイチ、約30年の時を経てバイクに再び乗るための第一関門へとチャレンジするがいかに?
家族の理解を得るために、まずは、「もう一度バイクに乗りたい」という意思を表明する必要がある。幸いなことに俺がバイクの免許保持者であることは、家族全員知っている。どこでいつ話したんだかは全く覚えていないが、、、
次に、説得。俺がバイクを買うことによって家族が得るメリットは無い。
これがもしクルマなら。。。
君(嫁)も運転できるよー
荷物いっぱい積めるよー
家族でドライブ楽しいよー
買い物も便利だねー
ところがバイクになると。。。
アタシ(嫁)運転できないじゃん
荷物なんか全然積めないじゃん
楽しいのアナタだけでしょ
クルマで十分じゃん
バイク買う余裕あるなら、電動自転車買ってよ!
恐ろしい。。。責められっぱなしの俺がいとも簡単に想像できる。。。
ここは、無理やりメリットをくっつけたところで、簡単に見透かされてしまうし、反発を招くだけだ。ここは素直に、誠意をもっていこう。「誠実さこそ最大の戦略なり」って何かの本で読んで、気に入っている言葉だ!
さらに、交換条件はつけないことにする。代わりに何か買ってあげるとか、何かしてあげるとかの類は自分が実行できなくなった時点でバイクを失うことになりかねない。
そして、
当たり前だが、購入費用や維持費も小遣いでやる。自腹だ。
これは自分に対する戒めでもある。若いころにバイクを入手したが、車検代が払えなくて手放した。維持できないなら所有する資格なんかもともとないのだ。
きちんと大人としてやるべきことをやってこその趣味なのだ。
家族に負担をかけて自分の欲求だけを満たすのは、愚の骨頂だ。
で、まずはバイクに乗りたい意思表示のチャンスをうかがうことにした。
幸いにも、そのチャンスはあっさりやってきた。
世田谷で基地を持ってるTさんとA君の再放送が、数日後にテレビで流れたのだ。
嫁と一緒に見ながら、「いいなあ俺も久しぶりにバイクのりたいなあ」とごくごく自然につぶやいたみた。心の中はいくぞ!今しかない!自然に、ナチュラルに、緊張せずに、つぶやくように、かつ嫁にも聞こえるように!
多分、このつぶやきの演技が映画フィルムに収められたなら、アカデミー賞助演男優賞ものの演技だったと自負している。
以下、その時の夫婦の会話をそのままここに再現する
俺「いいなあ、俺も久しぶりにバイクにのりたいなあ」(つぶやくように)
嫁「いいねえ、オートバイ。かっこいいしね」(好感触)
俺「安いバイク探してみよっかな~」
嫁「あなたも変な腕時計とか、わけわかんないギターとか買ってなかったら買えたんじゃない?」
俺「。。。そうかもね」
俺「あとでネットで探してみよう」
嫁「お金は自分で出してね~」テレビに見入る
!!意外に好感触。もしかしたらいけるかも。
ちなみに、俺が過去に購入したのは、へんな腕時計ではない。立派なダイバーズウオッチだ。わけわかんないギターではない。立派なエレキギターだ。どちらも見る人が見ればその価値がわかる!まあ、ここではどうでもいいけどね。
ふと思い出したが、うちの奥様は買い物に関して、案外寛大なところがある。自分の趣味のものは、俺の小遣いの範囲であれば、高かろうが、ローンを組もうが文句をあまり言ったことがない。時計もギターも買ったときに文句言わなかったなそういえば。。。
その流れから行くと、俺が心配するほどこの試練たいしたことないかもしれないな。
とりあえずは、俺がバイクを買いたいという意思表示ができた時点で第一関門クリアだ。
テレテレッテッテー。ドラクエのレベルアップした時の音楽が俺の頭に鳴り響く!
だからといって、安心してはいけない。
さて次は、子ども達にもアピールせねば、、、、
まずはスマホで中古バイクを検索する。昔欲しかったバイクはネイキッドタイプだ。ネイキッドタイプというのは、レース用のバイクのようなカウルという外装がついてなくて、エンジンもむき出しの昔ながらのオートバイだ。
で、検索しているところに長男小5登場。
息子「パパ何検索してんの?」
俺「バイク。」
息子「買うの?」
嫁「欲しいんだって」
俺「!!」まさかの嫁の発言に驚き。嫁に対する欲しいアピールは成功している!
息子「どれが欲しいの」
俺「まだ買うか決めてないよ。」
娘小1登場
娘「バイク買ったら後ろにのせて~」
俺「!!」
またも驚き!案外いけるんじゃないかあ
嫁「ねえ、みんな、バイクどこに置くのよ!車出すときみんなの自転車どかすの大変なんだから。」
※ウチは車庫の車の前に自転車を停めています
俺(風向きが変わったか??)
俺「まあ。置き場所あったら買いたいね~。50ccでも場所ないかあ」(無理な主張は禁物だ)
と、こんな感じで少しごまかす。子供たちの反応はまずまずだったが、嫁は置き場所のことで牽制球を投げてきた感じだ。
嫁の牽制球は一級品だ。しかし、その牽制球からピッチャーの心理を読むことができる。
嫁の主張を、「車を出すときに面倒を増やすな」と主張しているものと額面通りの言葉で受けると大間違いだ。俺の冷静な分析によると、買いたい気持ちはわかるが、置き場所なんかないぞ!と言いたいのだ。
もしここで、嫁にああしてこうしてこうしてこう置けば置けるかもよ。。。(実際に俺の考えでは125CCぐらいのバイクなら置ける可能性は十分にある)
などと間違えても話してはいけない。嫁は自転車が雨に濡れないように置くことにかなり拘りを持っている。へたな主張をすると、嫁の反対意見に押しつぶされて、置き場所どころか、バイク購入のチャンスも失いかねない。
おそらくほかにも嫁が出す条件はあるかもしれないが、でも、一つ「置き場所」という条件がわかっただけでも、こちらも対処できるというものだ。そしてこれを最大限の自分のメリットに変換することだってできるかもしれない。
さあ、一応第一関門である家族の理解が思った以上にすんなりクリア?できまして、
テレテレッテッテーとレベル1クリアしたわけです。
そして新たな問題、、、置き場所、、、
あれ?タイトルにハーレー目指すって書いてるよね?
125CCしか家に置けないのに、なんでハーレー?
そう、ここからなぜハーレーを目指すようになったのか。。。
今はまだ序章。ここから壮大な物語が展開していくのです!!ホントか?
ちなみに、現時点でわたくしは普通自動二輪免許しか持っていないし、へそくり貯金も25万ほどしかありません。
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